疏水名鑑
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疎水サミットinあおもり2006が開催されました
去る2006年10月30日・31日に青森県十和田市において「疏水サミットin あおもり2006 」が開催された。
サミットには、全国各地で疏水を維持管理している「水土里ネット」の関係者など約500人が参加して盛会に開催された。

<基調講演:疏水に期待するもの>
基調講演は、林良博東京大学大学院教授が「疏水は、世界に誇れる観光資源でもあり、水は世界的に不足していて油よりも貴重な時代にある。」とし、「美しい農村の景観と国土を守る、という視点から保全活動を国民的運動にしよう。」と提言された。
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<事例紹介>
疏水を管理する水土里ネットから、疏水の概要、疏水の魅力、及び疏水の魅力を伝える21創造運動の活動事例等が紹介された。
稲生川土地改良区:米田安典氏(稲生川土地改良区工事課長)
北海土地改良区:林徹氏(北海土地改良区参事)
那須野ヶ原土地改良区連合:星野恵美子氏(那須野ヶ原土地改良区連合事務局長)

また、地元青森県から、県独自の取り組みで、農業用水利施設が果たす役割や周辺の地域情報を広く発信する「あおもり水辺の郷」が紹介された。
「あおもり水辺の郷」若松賢子氏(青森県農林水産部農村整備課技師)
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<パネルディスカッション>
「水土里(みず・つち・さと)育む疏水」をテーマとして、コーディネーターに林良博氏(東京大学大学院教授)、パネリストに新渡戸明氏(十和田市立新渡戸記念館館長)、中山洋子氏((株)リクルート総務部)、永田麻美氏((財)まちむら交流きこう「びれっじ」編集長)、中條康朗氏(農林水産省農村振興局次長)の4名により意見交換が行われた。

中條氏は、『今、世界の問題は、「水」である。人々は食べるために疏水を造り、疏水が歴史を守り、自然をかたちづくってきた。今回のサミットは多くの多面的機能を包含している疏水を再発見するよい機会である。農地と疏水を守らないと農業は継続できないことから、農家だけでなく地域住民・都市住民の疏水への理解を得ることが求められる。農村、疏水は日本の財産である。』と述べた。

中山氏は、『都会で生活をする中で常に地球に優しくなければと考えており、今回疏水について初めて視察をしたが、こんなにもきちっと管理された「水」があるとは思わなかった。水をマネージメントしている疏水は、技術資源であり観光資源で水のマネージメントを学びたいという人は多いだろう。また、都市から見る農業を守る手法とは、消費者の視点でみれば、一つの方法として米をたくさん食べる工夫をすることである。』と述べられた。

永田氏は、『住民(非農家)の目線で見ても、「疏水」は先人の知恵であり、日本人が誇れるものである。先人の血のにじむような努力と知恵と技術を知り、感動した。子どもの体験学習だけではなく、歴史や風土を学ぶ大人の旅を求める層にPRすることが大切である。また、疏水を守るためには、地域住民が疏水の恵みを実感できる、たとえば、疏水で作った米を直売所で売るなどの活動や仕組みが必要ではないか。』と述べられた。

新渡戸氏は、『150年前に先祖が開削した「稲生川」は人工河川であり、開発時より地元の人たちと協議し、今日まで継続的に管理されてきた。また、開拓に関わる記録をきちっと残している。皆さんにそうした歴史をわかりやすく紹介し、地域住民とともに継承していること自体が魅力である。「水を守る」ということは、農業を守っている農業者を守ることだ。』と述べられた。

コーディネーターの林氏は、議論を総括し、『ふるさと資源は、水と土が根本であり、どう継続的に守るかが大切である。』としめくくった。
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<『疏水サミット in あおもり』が取り上げられた新聞記事>

デーリー東北: 10/31(火)掲載記事

東奥日報: 10/31(火)掲載記事
東奥日報: 11/06(月)掲載記事

外部リンク


ARIC 疏水サミットinあおもり2006
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